続かないのは、意志が弱いからではないかもしれません
「そろそろ運動しないと」と思いながら、気づけば半年が過ぎている。よくあるのが、この繰り返しです。実は、運動が続かない理由の多くは、やる気の量ではなく、続けるための条件がそろっていないところにあります。この記事では、大人の運動が途切れてしまう共通点を整理したうえで、卓球が比較的続けやすいと言われる理由をお伝えします。何年もブランクがある方が再開するときの考え方にも触れます。
この記事でわかること
- 大人の運動が途中で止まってしまう3つの共通点
- 卓球が「続けやすい」と言われる5つの理由
- ブランクが長くても再開しやすい、始め方の考え方
続かない運動には、いくつかの共通点があります
やめてしまった経験を「自分は根性がない」と受け止めている方は、とても多いです。でも、レッスンでよく聞かれるお話を並べていくと、原因はだいたい似たところに落ち着きます。まずは、その共通点を見てみます。
一人でやる運動は、行かない日が積み重なりやすい
ランニングも、ジムでのトレーニングも、一人で完結する運動です。自由度が高いぶん、行かない選択もいつでもできます。雨が降った日、仕事が長引いた日、少し疲れている日。一度休むと、次の一回のハードルが少し上がります。それが二回、三回と重なると、いつのまにか行かないほうが普通になっていきます。サボったというより、自然に流れていくイメージです。
天候や季節に、予定を崩される
屋外の運動は、天気に予定を握られます。夏は暑さで危険な日もありますし、冬は日が落ちるのが早く、外に出る気力が続きません。梅雨の時期に二週間ほど間が空き、そのまま止まってしまった、というお話もよく伺います。人によって違いますが、一度リズムが切れると、戻すのに思っている以上のエネルギーがいります。
最初にがんばりすぎて、きつくなる
やる気が高いうちに、いきなり負荷を上げてしまうパターンです。初日から長い距離を走る、重い負荷でトレーニングする。翌日に強い筋肉痛が出て、体を動かすこと自体がつらい記憶と結びついてしまいます。最初のうちは、物足りないくらいがちょうどよいことが多いです。「きつい」より「またやりたい」を残すほうが、結果として長続きします。
卓球が「続けやすい」と言われる理由
ここからは、卓球という競技の性質を見ていきます。健康への効果には個人差がありますので断定はできませんが、「続けやすさ」という点では、いくつか分かりやすい特徴があります。
屋内なので、天気に予定を崩されない
卓球は基本的に屋内で行います。雨でも、真夏でも、真冬でも、予定した日にそのまま動けます。空調のある環境であれば、季節による体への負担も比較的おさえやすいと言われています。「天気予報を見てから決める」という判断がそもそも発生しないのは、続けるうえで地味ですが大きな差になります。
予約して行く形なので、習慣になりやすい
日時を決めて予約する形だと、その時間が先に予定として埋まります。「時間ができたら行く」ではなく「その日はもう卓球の日」になる。これが習慣化にはよく効きます。人は、空いた時間に新しい行動を入れるのがあまり得意ではありません。先に枠を取ってしまうほうが、結果的にラクです。週に一回でも、同じ曜日に続いていれば、それは立派な習慣です。
相手がいるので、飽きにくい
卓球は、必ず相手とのやりとりで成り立ちます。同じ球は二度と来ません。回転も、コースも、速さも毎回違う。だから、同じ練習をしていても内容は毎回変わります。一人で黙々と回数を数える運動とは、ここが大きく違います。次はこう返してみよう、という小さな工夫が自然に生まれるので、退屈しにくいのです。
始めたあとに、無理が出にくいところも大きい
続けやすさは、通うきっかけだけでは決まりません。始めてからの負担が軽いかどうかも、同じくらい効いてきます。
強度を、自分に合わせて調整できる
卓球は激しい競技というイメージがあるかもしれませんが、強度の幅がとても広いスポーツです。ゆっくりしたラリーを続ける形にすれば、息が上がりすぎない範囲で長く動けます。逆に、動きの大きい練習を入れれば、しっかり汗もかきます。同じ台の上で、その日の体調に合わせて調整できる。ここは、大人が続けるうえで大きな利点だと感じています。もちろん、持病がある方や痛みが出ている部位がある方は、始める前に医師にご相談ください。
道具のハードルが低い
必要なのは、ラケットと、動きやすい服装と、体育館用のシューズくらいです。ラケットのレンタルがある環境なら、そろえるものはさらに少なくて済みます。よくあるのが、「まず道具を買いそろえないと」と考えて、そこで止まってしまうケースです。実は、最初から自分に合う用具を選ぶのは経験者でも難しく、少し打ってから決めたほうが失敗が少ないと言われています。メーカーごとの優劣は好みによる部分も大きいので、迷ったらコーチに相談してみてください。
ブランクがあっても、再開しやすいスポーツです
「学生のとき以来です」「二十年ぶりです」という方は、めずらしくありません。むしろ、大人になってから再開する方のほうが多いくらいです。
体は落ちていても、感覚は残っていることが多い
一度身につけたラケットの持ち方やボールの見方は、思っているよりも体に残っています。最初のうちは空振りが続いても、数十分でだんだん当たるようになる方が多いです。人によって違いますが、「思い出す」時間は、ゼロから覚える時間より短くなりやすい。ここは経験者の強みです。
「昔の自分」と比べないところから始める
再開して一番つまずきやすいのが、全盛期の自分と今を比べてしまうことです。当時の感覚で動こうとすると、体がついてこず、悔しさだけが残ります。今の体で気持ちよく打てる範囲を探すところから始めると、再開はぐっとラクになります。できていない、ではなく、ここを変えると変わります、という順番で見ていくのがおすすめです。
未経験でも、ラリーが続けば十分に楽しい
まったくの初めてという方も心配はいりません。卓球は、相手がコントロールして返してくれれば、初日でもラリーが続きます。ボールが行き来する時間そのものが楽しいので、上達を待たなくても運動になる。これも、続けやすさにつながっている部分だと思います。
よくある質問
Q. 運動が本当に苦手でも大丈夫でしょうか
大丈夫です。卓球は動く範囲が比較的せまく、自分のペースでラリーを続けられます。息が上がりすぎない強度から始められますので、体力に自信がない方でも取り組みやすいスポーツです。
Q. 週にどれくらい通えば意味がありますか
人によって違いますが、まずは週1回でも、続いていることのほうが大切です。回数を増やすより、途切れさせない形を作るほうが結果につながりやすいと言われています。無理のない頻度から始めてください。
Q. 運動不足の解消や健康づくりに役立ちますか
体を動かす習慣は健康の維持に役立つと一般に言われていますが、効果の出方には個人差があります。医学的な効能をお約束するものではありませんので、持病がある方は事前に医師にご相談いただくと安心です。
Q. 何歳くらいの方が多いのでしょうか
卓球は年齢の幅が広い競技で、大人になってから始める方も、久しぶりに再開する方もいらっしゃいます。体力や目的に合わせて内容を調整できますので、年齢を理由にためらう必要はありません。
Q. 自分のラケットは最初に買うべきですか
急いで買わなくて大丈夫です。レンタルで何回か打ってみて、好みが見えてきてから選ぶほうが失敗しにくいと言われています。用具は好みによる部分が大きいので、迷ったらコーチに相談してみてください。
まとめ
運動が続かないのは、意志の強さの問題とは限りません。天候に左右される、一人だと行かなくなる、最初にがんばりすぎる。この三つが重なると、たいていの運動は止まります。卓球は、屋内でできて、日時を決めて通えて、相手がいるので飽きにくく、強度も道具も調整しやすい。続けるための条件が、比較的そろっている運動です。
何年ぶりでも、まったくの初めてでも、始まりはラリー一本からです。今日の体で気持ちよく打てるところから、はじめてみませんか。
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