試合中、いま何点でどちらのサーブか分からなくなる方へ
卓球のルールは、覚えることが多いように見えて、骨組みはとてもシンプルです。1ゲームは11点先取。サーブは2本ごとに交代。この二つを押さえるだけで、試合の流れはぐっと分かりやすくなります。この記事では、点数の数え方、サーブの交代、エッジとサイドの扱い、やり直し(レット)になる場面まで、初心者の方がつまずきやすい順にお伝えします。なお、卓球のルールは見直されることがあります。細かい条件や最新の規定は、必ず日本卓球協会が公開している最新のルールをご確認ください。
この記事でわかること
- 11点制の数え方と、10対10になったあとの決着のつけ方
- サーブが交代するタイミングと、分からなくなったときの戻し方
- エッジ・サイド・レットなど、判定で迷いやすい場面の考え方
1ゲームは11点、勝敗はゲーム数で決まる
11点を先に取ったほうがそのゲームの勝ち
卓球の1ゲームは、先に11点を取ったほうが勝ちです。相手が何点でも、こちらが11点に届いた時点でそのゲームは終わります。バレーボールやテニスのように、サーブ側だけが得点できるという決まりはありません。ラリーに勝ったほうに、そのまま1点が入ります。
ここは実にシンプルです。最初のうちは「サーブを持っていないと点が入らないのでは」と考えてしまう方がいますが、そういうことはありません。レシーブからでも、遠慮なく点を取りにいって大丈夫です。
10対10になったら、2点差がつくまで続く
10対10に並んだ状態は、デュースと呼ばれます。デュースになると、11点で終わりにはなりません。どちらかが2点の差をつけるまで、ゲームが続きます。12対10、13対11というように、常に2点離れた時点で決着します。
よくあるのが、10対10から1点取った瞬間に「勝った」と思って手が止まってしまう場面です。11対10はまだ途中です。ここで気を抜くと、そのまま連取されてしまうことも珍しくありません。デュースに入ったら、いつもより一球多く粘るくらいの気持ちでちょうどいいと思います。
試合全体は、決められたゲーム数で争う
1ゲームで試合が終わるわけではありません。試合はいくつかのゲームをまとめて行い、先に決められたゲーム数を取ったほうが勝ちになります。3ゲーム先取(5ゲームズマッチ)や、4ゲーム先取(7ゲームズマッチ)といった形式がよく使われます。
ただし、何ゲーム制にするかは大会や年代、団体戦か個人戦かによって変わります。人によって違いますが、初めて出る大会では、ここを確認しないまま試合に入ってしまう方が多いです。受付でもらう要項や、当日のアナウンスで必ず確かめておきましょう。
サーブは2本ごとに交代する
基本は2本ずつ、デュース以降は1本ずつ
サーブは、同じ人が2本続けて出したら相手に移ります。自分が2本出したら、次は相手が2本。この繰り返しです。テニスのように1ゲーム丸ごとサーブを持つのではない、という点が違いになります。
そして10対10のデュース以降は、1本ごとの交代に変わります。1本出したら相手、また1本出したら自分。競った終盤ほど、この切り替えを忘れやすいところです。デュースに入ったら「ここからは1本ずつ」と、心の中で一度言い直しておくと落ち着きます。
ゲームが変わると、最初のサーブ権も入れ替わる
新しいゲームに入るときは、前のゲームで先にサーブを出さなかったほうから始まります。1ゲーム目に自分から出したなら、2ゲーム目は相手から。この入れ替わりも、覚えておくと迷いが減ります。
また、ゲームとゲームの間ではコートを交代します。台の向きや照明、床の感覚は左右で違うことがあるので、条件をそろえるための決まりです。
分からなくなったときは、点数から数え直す
試合中に「今どっちのサーブだったか」が分からなくなることは、実は経験者でもあります。そのときは、合計得点から逆算するのが確実です。二人の得点を足して、偶数か奇数かを見る。自分と相手それぞれの合計が変わる区切りで交代しているので、落ち着いて数えれば戻せます。
もっと確実なのは、その場で相手に確認することです。試合を止めて聞くのは、まったく失礼ではありません。あいまいなまま進めて後からもめるほうが、お互いに気持ちよくありません。審判がいる試合では、審判に確認します。
エッジ・サイド・レット、迷いやすい判定
エッジは有効、サイドは無効
ボールが台の角に当たったとき、有効か無効かで意見が割れることがあります。判断の基準は、当たった面です。台の上面(プレー面)に触れていれば有効で、そのボールは入ったことになります。この上面の縁に当たるのが、いわゆるエッジです。
一方、台の側面に当たった場合は入っていません。上面を通っていないからです。角の部分は上面と側面が隣り合っているので、見た目では判断しにくいことがあります。ボールの跳ね方や音、軌道の変化がヒントになりますが、それでも分からないときはあります。
やり直し(レット)になる場面
ラリーが無効になり、やり直しになることをレットといいます。代表的なのは、サーブがネットに触れてから相手コートに入った場合です。このときは得点にならず、同じ人がもう一度サーブを出し直します。何度続いても、回数の上限はありません。
ほかにも、隣のコートからボールが転がってきた、相手がまだ構えていないうちにサーブを出してしまった、外部の要因でプレーが妨げられた、といった場面でレットになることがあります。レットの細かい条件は規定で定められており、改定されることもあるため、詳細は日本卓球協会の最新ルールをご確認ください。
判断に迷ったら、相手を立てる
審判がいない練習試合では、判定でもめることが一番もったいないです。よくあるのが、お互いに自分が有利な見え方を主張してしまう場面。基本の考え方として、自分のコート側で起きたことは自分が申告し、はっきりしないときは相手の主張を受け入れる。この姿勢でいると、試合が気持ちよく進みます。
初心者が試合で迷いやすい場面
空いている手が台に触れてしまった
ラケットを持っていないほうの手で台を支えると、相手の得点になります。バランスを崩したときや、台上の短いボールに手を伸ばしたときに起きやすい場面です。最初のうちは、深く踏み込んだあとに手が出てしまう方が多く見られます。
一方で、体の一部が台に当たった場合や、台が動いてしまった場合の扱いは、状況によって変わります。この種の細かい規定こそ改定の対象になりやすいので、大会に出る前に最新のルールで確認しておくと安心です。
ボールが体や服に当たった
相手の打ったボールが、自分の体やユニフォームに当たった場合は、原則として相手の得点になります。台から離れて守るときに起こりやすい場面です。よけたつもりでかすった、というときも同じ扱いになります。
逆に、自分の打ったボールが相手コートで二度弾んだり、台の外に出てから当たったりした場合は、判断が変わります。ここも自己流で決めつけず、規定で確かめておきましょう。
サーブの出し方にも決まりがある
サーブは、ただ台に入れればよいというものではありません。手のひらを開いてボールを乗せ、規定の高さ以上をほぼ真上に投げ上げてから打つ、といった条件があります。また、相手からボールが見えるように出すことも求められます。
投げ上げの高さや、ボールを隠さないための細かい条件は、数値まで規定されています。数字を暗記するより、まずは「開いた手のひらから、真上に上げて、隠さず打つ」という形を体で覚えるのが近道です。正確な数値は、日本卓球協会の最新ルールを見て確認してください。
よくある質問
Q. サーブがネットに当たって入りました。相手の得点ですか
いいえ、やり直し(レット)になります。得点にはならず、同じ人がもう一度サーブを出します。何回続いても回数の制限はありません。焦らず出し直しましょう。
Q. 10対10のあと、サーブは何本ずつですか
1本ずつの交代に変わります。10対10になった時点から、出したら相手、というリズムです。競っている場面ほど忘れやすいので、デュースに入ったら一度声に出して確認するのがおすすめです。
Q. 台の角に当たったボールは有効ですか
台の上面に触れていれば有効、側面だけに当たった場合は無効です。角は見分けにくく、人によって違いますが、跳ね方の変化で判断することが多いです。分からないときは相手と話して決めましょう。
Q. ルールを全部覚えないと試合に出られませんか
そんなことはありません。11点制、2点差での決着、サーブは2本ごと。この三つが分かっていれば、まずは試合になります。残りは試合を重ねながら少しずつで大丈夫です。
Q. ルールは変わることがありますか
あります。用具の規定や試合形式など、見直しが行われることがあります。この記事の内容も基本の考え方としてお読みいただき、正式な内容は日本卓球協会が公開している最新のルールを必ずご確認ください。
まとめ
卓球の基本は、1ゲーム11点先取。10対10になったら、2点差がつくまで続きます。サーブは2本ごとに交代し、デュース以降は1本ごと。台の上面に当たれば有効で、側面なら無効。サーブがネットに触れて入ったときは、やり直しです。
まずはこの骨組みだけで十分です。細かい部分は、試合の中で「あれ、今どうなるんだろう」と思ったときに調べれば、その一つひとつがしっかり身につきます。ただし規定は改定されることがあるため、正確な内容は日本卓球協会の最新ルールを確認しておいてください。
ルールが分かると、試合はぐっと面白くなります。点数の数え方とサーブの順番、この二つから始めてみてください。
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